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連載 産婦人科エコー 何を考えるか?・6
頭蓋の形態異常─レモンサイン
著者: 竹内久彌1
所属機関: 1愛和病院画像診断部
ページ範囲:P.939 - P.941
文献購入ページに移動 妊娠21週の妊娠中期超音波スクリーニングで胎児頭蓋の形態がレモン様に見えたとして直ちに精検となった症例である.
大横径計測断面より前頭部をわずかに頭頂寄りにした横断面をとると,ここに示したように前頭骨が陥凹(矢印)してレモンを縦切りにした形,すなわち“レモン状頭蓋 (lemon─shaped calvaria)”となった頭蓋形態が得られた.レモン状の頭蓋形態は二分脊椎の際に現れる頭蓋形態の異常としてよく知られているものであり,“レモンサイン(lemon sign)”と呼ばれている.
大横径計測断面より前頭部をわずかに頭頂寄りにした横断面をとると,ここに示したように前頭骨が陥凹(矢印)してレモンを縦切りにした形,すなわち“レモン状頭蓋 (lemon─shaped calvaria)”となった頭蓋形態が得られた.レモン状の頭蓋形態は二分脊椎の際に現れる頭蓋形態の異常としてよく知られているものであり,“レモンサイン(lemon sign)”と呼ばれている.
参考文献
1) Van den Hof MC, Nicolaides KH, Campbell J, et al : Evaluation of the lemon and banana sign in one hundred thirty fetuses with open spina bifida. Am J Obstet Gynecol 162 : 322─327, 1990
2) Ball RH, Filly RA, Goldstein RB, et al : The lemon sign : not a specific indicator of meningomyelocele. J Ultrasound Med 3 : 131─134, 1993
3) Watson WJ, Cheschier NC, Katz VL, et al : The role of ultrasound in the evaluation of patients with elevated maternal serum alpha─fetoprotein : a review. Obstet Gynecol 78 : 123─128, 1991
4) Boyd PA, Wellesley DG, De Walle HE, et al : Evaluation of the prenatal diagnosis of neural tube defects by fetal ultrasonographic examination in different centers across Europe. J Med Screen 7(4): 169─174, 2000
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