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今月の臨床 妊娠のリスク評価 妊娠経過の異常とリスク評価
3. 胎児疾患
著者: 佐藤昌司1
所属機関: 1大分県立病院総合周産期母子医療センター
ページ範囲:P.980 - P.983
文献購入ページに移動はじめに
胎児形態異常の出生前診断は飛躍的に進歩を遂げ,今日では電子スキャンのみならず,超音波ドプラ法やMRIなどの画像診断法を組み合わせることによって,高い精度で全身を網羅した診断がなされるに至っている.一方で,診断された胎児疾患に対して妊娠・分娩中のリスクを適切に判断し,母児にとって最良の管理方針を策定することが胎児診断の目的であり,そのためには疾患個々の自然史,母体への影響,治療の可否および方法について十分に把握しておくことが肝要である.
胎児形態異常の出生前診断は飛躍的に進歩を遂げ,今日では電子スキャンのみならず,超音波ドプラ法やMRIなどの画像診断法を組み合わせることによって,高い精度で全身を網羅した診断がなされるに至っている.一方で,診断された胎児疾患に対して妊娠・分娩中のリスクを適切に判断し,母児にとって最良の管理方針を策定することが胎児診断の目的であり,そのためには疾患個々の自然史,母体への影響,治療の可否および方法について十分に把握しておくことが肝要である.
参考文献
1)吉田邦広 : 筋強直性ジストロフィー.遺伝カウンセリングマニュアル.改訂第2版(新川詔夫,福嶋義光,編).pp78─79,南江堂,東京,2003
2)Romero R, Pilu G, Jeanty P, et al : Prenatal Diagnosis of Congenigal Anomalies. Appleton&Lange, Norwalk, 1988
3)Suita S, Sakaguchi T, Nakano H, et al : Significance of antenatal diagnosis of omphalocele. Pediatr Surg Int 7 : 37─40, 1992
4)Veille JC, Cohen I : Middle cerebral artery blood flow in normal and growth─retarded fetuses. Am J Obstet Gynecol 162 : 391─396, 1990
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