文献詳細
今月の臨床 婦人科がんを見逃さないために
婦人科がんを見逃さない診療
文献概要
はじめに
近年の初交年齢の若年化や若年者の性行為の活発・多様化により,子宮頸部病変の若年化傾向が顕著になってきた.また,集団検診や定期検診の普及に伴って進行子宮頸癌が減少した反面,食生活様式の欧米化などに伴い子宮体癌の割合も増加しつつある.これら婦人科がんを見逃さないためには早期発見,早期診断が欠かせず,そのためには病巣部の細胞診,組織診が不可欠となってくる.そこで,本稿では,子宮頸癌と子宮体癌の診断にあたり,適切に細胞診,組織診を行うための注意点や方法について述べたい.
近年の初交年齢の若年化や若年者の性行為の活発・多様化により,子宮頸部病変の若年化傾向が顕著になってきた.また,集団検診や定期検診の普及に伴って進行子宮頸癌が減少した反面,食生活様式の欧米化などに伴い子宮体癌の割合も増加しつつある.これら婦人科がんを見逃さないためには早期発見,早期診断が欠かせず,そのためには病巣部の細胞診,組織診が不可欠となってくる.そこで,本稿では,子宮頸癌と子宮体癌の診断にあたり,適切に細胞診,組織診を行うための注意点や方法について述べたい.
参考文献
1)植木 實 : コルポスコピー入門と応用(2版).永井書店,大阪,1998
2)Ueki M, Meda M, Kumagai K, et al : Cervical cytology and conservative management of cervical neoplasia during pregnancy. Int J Gynecol Pathol 14 : 63, 1995
3)厚生省保健医療局老人保健部老人保健課(監): 老人保健法における健康診査マニュアル.日本公衆衛生協会,pp85─91,1987
4)篠原道興 : 子宮体癌検診の精度管理に関する研究─細胞診と組織診併用の成績から.日臨細胞誌33 : 489─494,1994
5)Sugimoto O : A Color Atras of Hysteroscopy. Springer─Verlag, Tokyo, 1999
6)杉本 修 : 子宮鏡診断.内視鏡と腟拡大鏡診.メジカルビュー社,東京,pp66─105,1995
掲載誌情報