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連載 イラストレイテッド産婦人科小手術・11
―【婦人科小手術】―子宮内膜試験掻爬術
著者: 新井ゆう子1 西田正人1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター産婦人科
ページ範囲:P.1118 - P.1121
文献購入ページに移動子宮体癌は年々増加傾向にあり,子宮癌の30%以上を占めるほどになっている.これに伴いその前癌病変として子宮内膜増殖症も注目されており,これらの病変の診断は重要性を増してきているといえる.
従来より,子宮体部病変の診断は,子宮内膜細胞診,組織診という手順で行われているが,組織診による病理診断があってはじめて治療に進めるわけであるから,病巣から正しく組織を採取することが大切である.組織の採取は子宮内膜試験掻爬により行われるが,これには,いわゆるひとかき掻爬と全面掻爬が含まれる.ここでは,この子宮内膜試験掻爬について述べることにする.
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