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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻1号

2007年01月発行

今月の臨床 高年妊娠-母児ケアのポイント

リスクへの対応とケアのポイント

1.胎児疾患

著者: 種村光代1

所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科生殖遺伝医学講座生殖発生医学分野(産科婦人科)

ページ範囲:P.20 - P.23

文献概要

はじめに

 高年妊娠とは,1990年に日本産科婦人科学会で「35歳以上の初産婦を高年初産婦とする」と統一された.初産か経産かにかかわらず,「35歳以上」「胎児疾患」というキーワードで最初に浮かぶのは,21トリソミーをはじめとする胎児の染色体異常であろう.

 最近では,結婚,妊娠,出産年齢の上昇に伴い35歳以上の妊産婦が増加している.特に初産婦では妊娠や出産への不安も強く,「高年妊娠だから」ということで胎児の疾患について相談を受けることもめずらしくはない.

参考文献

1)厚生科学審議会先端医療技術評価部会・出生前診断に関する専門委員会 : 母体血清マーカー検査に関する見解(報告),1999
2)遺伝医学関連学会 : 遺伝学的検査に関するガイドライン,2003
3)松田一郎(監),福嶋義光(編),小児病院臨床遺伝懇話会有志(日本語訳) :「遺伝医学の倫理的諸問題および遺伝サービスの提供に関するガイドライン」.WHO,1995
4)松田一郎(監),福嶋義光(編),日本人類遺伝学会有志(日本語訳) :「遺伝医学における倫理的諸問題の再検討」.(WHO/HGN/ETH/00.4),2002
5)金子さおり,鈴森伸宏,種村光代 : Nuchal Translucencyと遺伝カウンセリング.産婦人科の実際54 : 2249-2255,2005
6)種村光代,鈴森 薫,加藤久典 : 妊娠初期の超音波スクリーニング.産婦人科の実際51 : 1099-1106,2002
7)種村光代 : 胎児細胞・組織採取.新女性医学大系33.産科手術と処置.pp290-301,中山書店,東京,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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