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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻1号

2007年01月発行

今月の臨床 高年妊娠-母児ケアのポイント

リスクへの対応とケアのポイント

9.血栓症

著者: 小林隆夫1

所属機関: 1信州大学医学部保健学科

ページ範囲:P.58 - P.61

文献概要

はじめに

 初婚年齢の上昇(2000年では女性の平均は27.0歳)に伴い,第一子の出産年齢が29歳近くにまで上昇している.また,年齢別にみた出生数でも35歳以上の高年出産の頻度は年々高くなり,今後もこの傾向は続くものと思われる.高年妊娠・分娩はさまざまな問題点を抱えている.とりわけ肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism : PTE)を含め妊産婦死亡率や周産期死亡率も高くなる.本稿では,静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism : VTE)に焦点を絞ってリスクへの対応を述べることにする.

参考文献

1)小林隆夫 : 高年産婦と分娩.産婦の実際52 : 1445-1449,2003
2)財団法人母子衛生研究会 : 母子保健の主なる統計.平成17年度刊行,母子保健事業団,東京,pp78-80,2005
3)小林隆夫 : 深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症).周産期の出血と血栓症(小林隆夫,水上尚典,白幡 聡,編).pp276-304,金原出版,東京,2004
4)小林隆夫,中林正雄,石川睦男,他 : 産婦人科領域における深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症-1991年から2000年までの調査成績.日産婦新生児血会誌14 : 1-24,2005
5)小林隆夫 : III.肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症の予防対策.4.産婦人科領域.静脈血栓塞栓症ガイドブック(小林隆夫,編).中外医学社,東京,pp117-132,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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