文献詳細
連載 Estrogen Series・77
文献概要
今回は英国での大規模調査の結果をご報告したい.英国のMillion Women Studyは95万人の更年期後の女性を対象にホルモン補充療法と卵巣癌発生との関連を調べた.その結果は2007年5月19日のLancet誌に報告されたが,以下はその要約である.
この調査では848,576人の更年期後女性を対象とし,癌の発生率では5.3年,卵巣癌の死亡率では6.9年の追跡を行った.卵巣癌の相対リスクは年齢と子宮摘出術の有無とにより多層計算した.また,居住地区,社会経済的階層,更年期以後の経過時間,経産数,BMI,アルコール摂取の有無,経口避妊薬使用の有無により修正した.
この調査では848,576人の更年期後女性を対象とし,癌の発生率では5.3年,卵巣癌の死亡率では6.9年の追跡を行った.卵巣癌の相対リスクは年齢と子宮摘出術の有無とにより多層計算した.また,居住地区,社会経済的階層,更年期以後の経過時間,経産数,BMI,アルコール摂取の有無,経口避妊薬使用の有無により修正した.
参考文献
Million Women Study Collaborators : Ovarian cancer and hormone replacement therapy in the Million Women Study. Lancet 369 : 1703, 2007
掲載誌情報