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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻2号

2007年02月発行

文献概要

今月の臨床 子宮体癌の最新知見─専門医のために

子宮体癌の妊孕能温存療法

著者: 吉田好雄1 澤村陽子1 品川明子1 小辻文和1

所属機関: 1福井大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.148 - P.151

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はじめに

 子宮体癌は,北米や欧州では代表的な婦人科癌であり,年々死亡率が上昇している.本邦では,1970年代,子宮がんに占める子宮体癌の割合は5%にすぎなかったが,2001年の日本産婦人科学会の子宮癌報告書では42%に占めるに至っている.そのなかで40歳未満の子宮体癌患者は5~6%程度に及ぶ1).最近の少子化・晩婚化の流れや食生活の欧米化に伴い,40歳未満の妊孕能温存療法が必要な,あるいは希望する子宮体癌患者数が,今後もさらに増加することが予想される.

参考文献

1)日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会報告.日産婦誌56 : 90,2004
2)日本婦人科腫瘍学会 : 日本婦人科腫瘍学会 子宮体癌治療ガイドライン.日本婦人科腫瘍学会雑誌,pp109-118,2006
3)Pecorelli S, et al : Preinvasive lesions of the endometrium. Ann N Y Acad Sci 622 : 449-462, 1991
4)Linden HM, Stekhova SA, et al : Quantitative fluoroestradiol positron emission tomography imaging predicts response to endocrine treatment in breast cancer. J Clin Oncol 20 : 2793-2799, 2006
5)Yoshida Y, Kurokawa T, et al : The positron emission tomography with F1817 beta-estradiol has the potential to benefit diugnosis and treatment of endometrial cancer. Gynecol Oncol, in press.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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