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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻3号

2007年03月発行

文献概要

今月の臨床 周産期医療の崩壊を防ごう

産科医師の勤務状況

著者: 平原史樹1 石川浩史2 宮城悦子1 奥田美加2 遠藤方哉1 榊原秀也1 高橋恒男2

所属機関: 1横浜市立大学医学部産婦人科 2横浜市立大学附属市民総合医療センター母子医療センター

ページ範囲:P.215 - P.217

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はじめに

 医学生,研修医の多数が産婦人科に対して「訴訟,逮捕のリスク,不規則な仕事,仕事の辛さと収入の不均衡」という印象を持ち,志を持ちながらも,専門医研修を避け,現在働いている産婦人科専門医もとりわけリスクの高い産科(分娩)診療から遠ざかるという,未曾有の医師不足の事態に陥っている.本稿では,勤務医師の労働環境の視点からその問題点と打開に向けた検討策を論じることとする.

参考文献

1)平原史樹,石川浩史,宮城悦子 : 産科医師の勤務環境に関する研究.厚生労働科学研究平成16年度「小児科産科若手医師の確保・育成に関する研究」(主任研究者 : 鴨下重彦)報告書.pp353-356,2005
2)奥田美加 : 衆議院厚生労働委員会議事録(参考人発言)2006年4月25日,官報第1類7号 厚生労働委員会会議録17号2006年衆議院事務局
3)平成14年3月19日都道府県労働局長宛通達 : 医療機関における休日及び夜間勤務の適正化について(厚生労働省労働基準局長),2002
4)平原史樹 : 産科医不足の現状とその解決にむけて-シンポジウム“お産ができるところが急激に減っている”報告集.日本産科婦人科学会神奈川地方部会誌43 : 29-36,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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