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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻3号

2007年03月発行

文献概要

今月の臨床 周産期医療の崩壊を防ごう 産科医師を増やすための方略

3.女性医師の支援策

著者: 安達知子1 東館紀子2

所属機関: 1愛育病院産婦人科 2東京女子医科大学成人医学センター

ページ範囲:P.288 - P.293

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はじめに

 産婦人科医師が減少するなか,新入医局員は女性医師がその多くを占めており,そう遠くない将来,産婦人科医療の担い手は少ないなかにも,女性医師が中心となることが予想される.しかし,今日まで日本の社会システムは,女性が家庭や子供を持ちながら,職業を全うできるような状況にはなってはいない.そのため女性医師の離職は少なくはなかったが,少し前までは女性医師が少数派であったため,大きな問題として捉えられてはいなかった.しかし,今後は女性医師の離職が産婦人科医療を大きく混乱させるといっても過言ではない.したがって,女性医師たちが,モチベーションを高く保ちながら,生涯産婦人科医として活躍できるような教育,研修システムの確立や,社会的サポートが必要である.

参考文献

1) 佐藤敏信 : “産科医療の現状と課題”講演資料より.2006年5月20日
2) 日本産婦人科医会(旧.日本母性保護産婦人科医会)勤務医部発行資料 : 産婦人科女性医師の有する諸問題に関するアンケート結果.1996年9月
3) 東舘紀子 : 急増する産婦人科女性医師.日本医師会雑誌129 : 1549-1552,2003
4) 上田聡子,他 : 女性麻酔科医の現況に関する調査研究.日臨麻会誌24 : 573-578,2004
5) 児玉知子,他 : 女性医師活動性評価について.日本医事新報4279 : 74-79,2006
6) 林 行雄 : ママ麻酔科医へのサポート.日臨麻界誌25 : 473-481,2005
7) 清野佳紀 : 労働環境を見直すことで離職する女性医師を減らす.Medical Tribune,2006年10月5日号,p17
8) 東京女子医科大学ホームページ内 : 【保育とワークシェアによる女性医学研究者支援室】(http://www.twmu.ac.jp/SCFMS/)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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