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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻3号

2007年03月発行

文献概要

連載 イラストレイテッド産婦人科小手術・17 内視鏡下手術

子宮鏡下手術

著者: 大本裕之12

所属機関: 1元倉敷成人病センター産婦人科 2現おおもとウィメンズクリニック

ページ範囲:P.311 - P.315

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1 はじめに

 従来,子宮鏡は子宮内腔の観察・診断に広く使用されてきたが,レゼクトスコープの開発と手技の進歩により,子宮内病変の切除手術である経頸管的切除術(transcervical resection : TCR)が普及してきた.当然,子宮内腔の病変にアプローチする場合,開腹ないし腹腔鏡下に行うより経頸管的に病変到達するほうが理にかなっている.したがって,適応,限界および合併症に対する理解とインフォームド・コンセントならびに術者の工夫と技量の確保があれば,この術式は低手術侵襲,臨床症状の改善効果,早期社会復帰あるいは未婚未産の症例に対してなど女性のQOLに優れたものであり,満足度の得られる手術である.

参考文献

1) 日本産婦人科医会 : 研修ノートNo71.内視鏡下手術.pp99-105,2003
2) 林 保良 : 1.産婦人科内視鏡サージカルトレーニング2)子宮鏡.日産婦誌55 : N197-N200,2003
3) 村上 節 : 無茎性粘膜下筋腫に対する子宮鏡下手術の工夫-一期的摘出法の標準化の試み.日産婦誌58 : 337-338,2006
4) 林 保良,亀井純子,大江英一,他 : 子宮鏡下筋腫切除術-新しい筋腫剥離ループの開発.日本生殖外科学会雑誌18 : 74-77,2005
5) Loeffer FD : Complication of hysteroscopy-Their cause, prevention, and correction. J Am Assoc Gynecol Laparosc 3 : 167-182, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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