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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 I 周産期

【産褥乳腺炎,乳頭亀裂】8.産褥期の発赤,発熱,疼痛を伴う乳腺炎の妊婦です.

著者: 下平和久1 岡井崇1

所属機関: 1昭和大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.366 - P.367

文献概要

1 診療の概説

 分娩により胎盤の娩出がなされると,母体血中の性ステロイドホルモンレベルが低下する.これによりプロラクチンレセプターの増加が起き,プロラクチンの乳房腺房上皮への作用が発現して乳汁の分泌が起きる.さらに,産褥期には児による吸啜刺激によりオキシトシンの分泌とともに,ドパミン分泌の低下とプロラクチンの一過性の上昇が起こり,乳汁分泌が促進される.

 さらに,「乳汁うっ滞」,「乳管閉塞」から進展して発赤,腫脹,硬結,疼痛などを生じた状態が乳腺炎である.乳腺炎は,うっ滞性乳腺炎(非感染性乳腺炎)と急性化膿性乳腺炎(感染性乳腺炎)に大別される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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