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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション ここが聞きたい105例の対処と処方 I 周産期

【かぜ症候群(妊娠中)】10.妊娠初期(12週まで)のかぜ症候群の妊婦です.

著者: 澤倫太郎1

所属機関: 1日本医科大学女性診療科・産科

ページ範囲:P.370 - P.371

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1 診療の概説

 かぜ症候群は上気道におけるカタル症状を示すもので,主としてくしゃみ,鼻汁,鼻閉,咽頭痛を主症状とする.さらに病態が進行すると発熱,頭痛,せきなどがみられる.かぜ症候群は,普通感冒,インフルエンザ,咽頭炎症候群,プール熱,ハルパンギーナ,クループがある.主としてウイルス感染が原因となる.その内訳はライノウイルス(30~50%),アデノウイルス(15~20%),コロナウイルス(15~20%),そのほか,マイコプラズマ,クラミジア,細菌(A群溶連菌5%)などがある.

 インフルエンザは,突発性に発症し,発熱,頭痛,全身倦怠感,筋肉痛,関節痛,腰痛などの症状に進行し,流早産の頻度も上昇する.

参考文献

1) 荒木 勤(編) : カゼ・インフルエンザ.最新産科学(改定第20版)異常編.pp245-246,文光堂,2002
2) 磯崎太一 : 妊婦のかぜ.産婦の世界58 : 86-89,2006
3) 河井通秦 : 妊娠中の合併症・風邪症候群,気管支炎.産と婦72 : 69-71,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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