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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 I 周産期

【アレルギー性鼻炎(妊娠中)】11.春になり,アレルギー性鼻炎を訴えている妊婦です.

著者: 澤倫太郎1

所属機関: 1日本医科大学女性診療科・産科

ページ範囲:P.373 - P.375

文献概要

1 診療の概説

 アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis)は鼻粘膜のI型アレルギー疾患で,原則的には発作性反復性のくしゃみ,水性鼻漏(さらさらした水のような鼻水が出ること),鼻閉(鼻づまり)を三主徴とする.I型アレルギー疾患とはIgE抗体によるアレルギー疾患を指し,外因性のアレルゲン(アレルギーの原因物質 : スギ,ブタクサ,室内塵,ダニなど)の存在を前提とする(表1).

 アレルギー性鼻炎は好発時期から通年性と季節性に分類される.前者は室内塵(house dust : HD),ダニを抗原とするものが多く,後者の抗原は花粉である.室内塵は雑多なものを含んでおり,そのなかで一番多くみられるアレルゲンはヒョウダニである.陽性アレルゲンには地域差があるので地域特異性の知識が必要である.最近はペット(特にイヌ,ネコなど)やゴキブリのアレルギーもみられる.

参考文献

1) アレルギー情報センターHP : http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/04/index.html
2) 保母るつ子,赤堀太一,水野暁子,他 : アレルギー性疾患合併妊婦の管理.産婦の実際54 : 1215-1225, 2005
3) 磯崎太一 : 妊婦のかぜ.産婦の世界58 : 86-89,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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