icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 I 周産期

【皮膚の痒み(妊娠中)】19.手足に痒疹のみられる皮膚の痒みを訴えている妊婦です.

著者: 中田雅彦1

所属機関: 1山口大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.396 - P.397

文献概要

1 診療の概説

 妊娠中の皮膚疾患のほとんどが,湿疹・皮膚炎群を主とした日常診療上しばしば遭遇する疾患で,妊娠が関連する皮膚疾患は15%程度である.妊婦に特有の皮膚疾患としては,妊娠性痒疹(prurigo gestationis),pururitic urticarial papules and plaques of pregnancy(PUPPP),妊娠性疱疹(herpes gestationis),妊娠性丘疹性皮膚炎(papular dermatitis),妊娠性掻痒性毛包炎(pruritic folliculitis)などが挙げられる 1)

 妊娠性痒疹の頻度は0.3~2%で,妊娠中期に発症する.皮疹は,四肢伸側や体幹に痒みの強い癒合傾向の乏しい紅色丘疹が多発する.痒みが強く,掻爬により丘疹の頂点にびらん,鱗屑,痂皮を伴う.出産後は速やかに消退する.

参考文献

1) 市川雅子,川上理子 : 女性内科シリーズ.発疹・痒み.産と婦70 : 105-110,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら