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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 II 内分泌

【無月経】23.13歳より月経があり,転職をきっかけとして26歳時に無月経になった患者です.

著者: 古井辰郎1 今井篤志1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院成育医療科・女性科

ページ範囲:P.407 - P.409

文献概要

1 診療の概説

 環境の変化に伴う身体的および精神的ストレスが誘因となり,発症した無月経の症例である.実際には環境の変化や精神的ストレスが直接的に排卵障害の原因となる場合と全身疾患,摂食障害などを引き起こすことによって二次的に発症する排卵障害とが考えられる.

 一般にはストレスホルモンが視床下部性に作用し,ゴナドトロピン分泌が抑制されるためと考えられている.無月経の期間が長期となると,LHサージだけではなく下垂体ゴナドトロピン自体の分泌様式の不良となり,第二度無月経となることもある.挙児希望の有無で対処方法は異なるが,どちらの場合も治療開始前に全身状態,内外性器の状態を把握することが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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