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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 II 内分泌

【頻発月経,希発月経】27.16歳の頻発月経の患者です.

著者: 竹内亨1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.422 - P.423

文献概要

1 診療の概説

 頻発月経とは月経周期が異常に短縮した場合をいう.実際には月経周期が24日以内に短縮し,これを繰り返す.病態としては,卵胞期の短縮,黄体期の短縮あるいは無排卵性月経などが考えられる.希発月経とは月経周期が39日以上3か月以内のものをいう.無排卵性の場合と遅延排卵の場合がある.

 初経の発来は平均で12歳代であるが,大部分が10~15歳までの間に分布している.稀に15~18歳までの間に月経が発来する遅発月経の場合もある.すなわち,16歳というとまだ月経が初来して間もない時期であり,月経周期が確立する途上に相当する.視床下部─下垂体─卵巣系がまだ完全に成熟していないため,成熟女性における月経異常に対する対応とは同様に扱えない.20歳を過ぎるとほぼ生殖内分泌機能も安定する時期になるので,その対応も変化する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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