文献詳細
今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方 II 内分泌
文献概要
1 診療の概説
タモキシフェン(一般名 : ノルバデックス(R))は20年間以上,進行乳癌の治療に用いられてきたが,近年においてはより早期の乳癌の手術後に補助的,付加的治療として投与されるようになった.その作用はエストロゲンの働きを阻害する点にある.
つまり,エストロゲンは乳癌細胞の増殖を促進させるが,タモキシフェンはエストロゲンとエストロゲン受容体との結合を競合的に阻害することによって乳癌細胞の増殖を抑制する.
タモキシフェン(一般名 : ノルバデックス(R))は20年間以上,進行乳癌の治療に用いられてきたが,近年においてはより早期の乳癌の手術後に補助的,付加的治療として投与されるようになった.その作用はエストロゲンの働きを阻害する点にある.
つまり,エストロゲンは乳癌細胞の増殖を促進させるが,タモキシフェンはエストロゲンとエストロゲン受容体との結合を競合的に阻害することによって乳癌細胞の増殖を抑制する.
参考文献
1) 織田克利,吉川裕之,武谷雄二 : 子宮体癌の発症進展の分子機構.現代医療32 : 1843-1848,2000
2) Fisher B, Costantino JP, Redmond CK : Endometrial cancer in tamoxifen-treated breast cancer patients : Findings from the national surgical adjuvant breast and bowel project(NSABP)B-14. J Natl Cancer Inst 86 : 527-537, 1994
3) Karisson B, Granberg S, Wilkland M, et al : Transvaginal ultrasonography of the endometrium in women with postmenopausal bleeding : a Nordic multicenter study. Am J Obstet Gynecol 172 : 1488-1494, 1995
掲載誌情報