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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 II 内分泌

【過多月経】34.過多月経を訴える40歳代の経産婦です.鉄欠乏性貧血と手拳大に発育した子宮腺筋症を認めます.手術の時期は4か月後に決定しました.

著者: 鎌田泰彦1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.445 - P.447

文献概要

1 診療の概説

 4か月後に手術を控えた子宮腺筋症患者の治療に関する設問である.

 過多月経とは,「月経の出血量が異常に多いものをいう.ふつう150 ml以上をいう」と日本産科婦人科学会の用語解説集に定義されているが,実際は患者の主観によるところが大きい.そこで,現に月経量が多くて困っている場合や貧血症状を呈する場合が治療対象となる.

 子宮腺筋症は,性成熟期から更年期にかけて好発し,経産婦に多くみられる疾患である.

参考文献

1) 寺川直樹,他 : 子宮腺筋症.新女性医学大系19,273-303,中山書店,1999
2) 長田尚夫 : 子宮腺筋症の保存療法-子宮腺筋症摘出術「子宮筋3重フラップ法(triple-flap method)による子宮腺筋症摘出術」.エンドメトリオーシス研会誌27 : 39-42,2006
3) Barbieri RL : Hormone treatment of endometriosis : the estrogen threshold hypothesis. Am J Obstet Gynecol 166 : 740-745, 1992
4) 日本シェーリング株式会社 : ドオルトン錠添付文書.2005年6月改訂
5) 持田製薬株式会社 : オーソM-21添付文書.2006年9月改訂

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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