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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 II 内分泌

【過多月経】35.2年前から月経量が増加して,最近は月経2日目に鶏卵大の凝血塊が認められるようになった40歳代の経産婦です.最近階段の昇降で動悸や息切れがみられます.

著者: 鎌田泰彦1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.449 - P.451

文献概要

1 診療の概説

 性成熟期の過多月経の鑑別診断に関する設問である.記述より,貧血の存在を疑うのは容易である.しかし,ただ貧血の治療を行うだけでなく,過多月経の原因疾患を確定したうえでその治療を同時に行う必要があることを,あらかじめ患者に十分に説明し,理解を得なければならない.

参考文献

1) 千石一雄 : 過多・過少月経.臨婦産60 : 464-467, 2006
2) 臼田三郎,他 : 手術による機能性子宮出血の治療.産と婦69 : 445-452,2002
3) Goldstein SR : Use of ultrasonohysterography for triage of perimenopausal patients with unexplained uterine bleeding. Am J Obstet Gynecol 170 : 565-570, 1994
4) 可世木久幸 : 機能性子宮出血(過多月経)に対する新しい治療法.臨婦産58 : 309-315,2004
5) Howard T, et al : Assessment of new technology in the treatment of idiopathic menorrhagia and uterine leiomyomata. ACOG 108 : 990-1003, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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