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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション ここが聞きたい105例の対処と処方 II 内分泌

【月経困難症】36.月経時の胃痛と頭痛を訴える10歳代後半の患者です.器質的な原因を認めず,機能性の月経困難症と診断しました.

著者: 久保田俊郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生殖機能協関学

ページ範囲:P.453 - P.455

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1 診療の概説

 月経困難症とは,月経期間中に月経に随伴して起こる病的症状をいう.下腹部痛,腰痛,腹部膨満感,嘔気,頭痛,疲労,脱力感,食欲不振,いらいら,下痢および憂うつの順に多くみられる 1).月経終了とともに消失,または軽減するが,次周期の月経時もほぼ同様な症状を繰り返す.

 月経困難症は,原因から機能性と器質性に分類される.

参考文献

1) 日本産科婦人科学会(編) : 産科婦人科用語集・用語解説集.金原出版,2003
2) 伊藤博之 : 子宮内膜症と月経困難症.産婦人科治療78 : 171-174,1999
3) 河野雅洋,石丸忠之 : 月経異常-月経困難症.産婦実際46 : 1247-1253,1997
4) 星合 昊 : 内分泌(月経困難症).臨婦産57 : 460-461,2003
5) Milsom I, Sundell G, Andersch B : The influence of different combined oral contraceptives on the prevalence and severity of dysmenorrheal. Contraception 42 : 497-507, 1990
6) 久保田俊郎 : 月経異常.奈良信雄(編) : ベストアプローチ臨床検査ガイド.pp109-112,中外医学社,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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