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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション ここが聞きたい105例の対処と処方 II 内分泌

【更年期障害(ホルモン補充療法)】47.更年期障害に対してホルモン補充療法を行った患者です.不正出血がみられるといいます.

著者: 望月善子1

所属機関: 1獨協医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.501 - P.503

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1 診療の概説

 ホルモン補充療法(HRT)は,閉経周辺期以降のいわゆる更年期女性におけるエストロゲン減少に起因する諸症状の緩和やエストロゲンの慢性的な欠乏によって発症する骨粗鬆症などの疾患の予防・治療に有効である.しかし,乳房緊満感,消化器症状,頭痛,めまい,浮腫といったマイナートラブルとともに,子宮を有する女性では不正性器出血がHRTのコンプライアンスに最も影響を及ぼす副作用となる.HRTを行う以上,出血は避けられない副作用であるので,脱落することなくHRTの効果を持続させるためにはその対応が重要な鍵となる.

参考文献

1) Ettinger B, Pressman A, Silver P : Effect of age on reasons for initiation and discontinuation of hormone replacement therapy. Menopause 6 : 282-289, 1999
2) Picker JH, Yeh I, Wheeler JE, et al : Endometrial effects of lower doses of conjugated equine estrogens and medoxyprogesterone acetate. Fertil Steril 76 : 25-31, 2001
3) American College of Physicians : Guidelines for counseling postmenopausal women about preventive hormone therapy. Ann Inter Med 117 : 1038-1041, 1992
4) Weiderpass E, Baron JA, Adami HO, et al : Low potency oestrogen and risk of endometrial cancer ; a case-control study. Lancet 353 : 1824-1828, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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