文献詳細
今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方 III 不妊症
【頸管粘液分泌不全】67.規則的な排卵はあるものの頸管粘液分泌不全を認める患者です.
著者: 福田淳1
所属機関: 1秋田大学医学部生殖発達医学講座産婦人科学分野
ページ範囲:P.554 - P.555
文献概要
頸管粘液は頸管腺より分泌されるが,その量および性質はステロイドホルモンにより調節されている.エストロゲンにより分泌量は増加し,プロゲステロンにより抑制される.排卵の2~3日前から分泌量は増加しはじめ,排卵期には1日数m
頸管粘液検査は排卵前後で施行する必要があるため,基礎体温,超音波検査,ホルモン検査などで排卵日を予測することが重要である.頸管粘液をツベルクリン注射筒などで,吸引採取した後,頸管粘液の量,頸管粘液の硬さ,牽糸性,FLP,細胞濃度などの項目について評価する.判定法としてWHO manual 1)に記載されているcervical mucus test(CMT)の診断基準(表1) 2),Moghissi 3)が報告しているcervical mucus score(表2)などを参考にする.
参考文献
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