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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション ここが聞きたい105例の対処と処方 IV 感染症

【クラミジア】73.非妊娠時および妊娠時において,クラミジア検査が陽性であった子宮頸管炎の患者です.

著者: 野口靖之1

所属機関: 1愛知医科大学産婦人科

ページ範囲:P.572 - P.573

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1 診療の概説

 クラミジア・トラコアマチス(クラミジア)による子宮頸管炎は,最も罹患率の高い性感染症であり,10歳代後半~20歳代の若者が罹患者の大部分を占める.本疾患は,自覚症状として帯下の増量や軽度の下腹部痛を認めるが,ほとんどの症例が無症状であり,治療せず放置されることも多い.このため,性器クラミジア感染症を疑ったら積極的に検査を行い,早期発見し治療する必要がある.さらに,妊婦がクラミジア子宮頸管炎を合併すると,産道感染による新生児肺炎や新生児封入体結膜炎を発症するので,妊婦健診でクラミジア・スクリーニング検査が行われるようになった.性器クラミジア感染症の診断と治療後の効果判定は,妊娠時,非妊娠時ともに子宮頸管擦過検体を採取し(図1),遺伝子診断法により行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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