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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 IV 感染症

【クラミジア】74.抗原検査では陰性でしたが,抗体検査ではクラミジア感染症と診断された患者です.

著者: 野口靖之1

所属機関: 1愛知医科大学産婦人科

ページ範囲:P.575 - P.575

文献概要

1 診療の概説

 性器クラミジア感染症に対する抗体検査では,血中抗クラミジアIgG・IgA抗体価を測定する.クラミジアIgG抗体価は,クラミジア感染症の現行感染と既往感染で陽性化する.一方,クラミジアIgA抗体価は,クラミジア感染の治癒後に低下し感染の活動性を反映するという考えもあったが,クラミジアIgG抗体価と同様に治癒後も低下しない症例が確認されている.このため,抗体検査はIgGあるいはIgA抗体価が高値であってもクラミジア感染症が現行感染しているとはいえず,また治療の効果判定にも使用できない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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