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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション

ここが聞きたい105例の対処と処方 V 腫瘍

【子宮筋腫】83.過多月経に伴う貧血を認める患者です.

著者: 京哲1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科産婦人科

ページ範囲:P.596 - P.597

文献概要

1 診療の概説

 貧血の原因が過多月経であるのかどうかをまず鑑別することが必要である.本稿では貧血の原因が過多月経以外に認められない場合を念頭に置いて概説する.

 過多月経をきたす疾患として代表的なものには子宮筋腫,子宮内膜症(子宮腺筋症),子宮内膜ポリープがある.これらが互いに合併していることも多い.子宮筋腫はサイズと症状が必ずしも一致しないことが多く,小さなものでも粘膜下筋腫では過多月経を引き起こしやすい.一方,過多月経のなかに子宮内膜増殖症や子宮内膜癌による出血が隠されている場合もあるので注意を要する.また,これらの器質的異常が認められないにもかかわらず,過多月経が引き起こされる場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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