icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション ここが聞きたい105例の対処と処方 V 腫瘍

【癌性疼痛】94.コデイン経口投与で十分な除痛ができない終末期の患者です.

著者: 青木宏1 鹿沼達哉1

所属機関: 1群馬大学医学部附属病院産科婦人科

ページ範囲:P.620 - P.621

文献購入ページに移動
1 診療の概説

 がん患者は,病気のいかんにかかわらず,痛みの解放を必要としている.痛みの出現頻度はがんの原発部位や病期,病態,転移などにより異なるが,がんの進行にしたがって高くなる.がんと診断された時点で痛みを経験する患者は30%といわれるが,進行がんにおいては60~70%,末期がんにおいては75~85%と報告されている 1).がんの痛みのすべてが,がん病変に起因するわけではない.がん自体による痛みのほかに,がん治療に起因する痛みや,衰弱に伴う痛み,がんとは無関係な痛みもがん患者には出現する.進行がんの患者においては,複数の痛みが出現し,1つ1つの痛みの原因が異なることが多い.痛みの原因が治療法を決める大きな要因になる.

参考文献

1) 日本緩和医療学会・がん疼痛治療ガイドライン作成委員会 : Evidence-Based Medicineに則ったがん疼痛治療ガイドライン.真興交易,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?