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今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション ここが聞きたい105例の対処と処方 V 腫瘍
【癌性疼痛】94.コデイン経口投与で十分な除痛ができない終末期の患者です.
著者: 青木宏1 鹿沼達哉1
所属機関: 1群馬大学医学部附属病院産科婦人科
ページ範囲:P.620 - P.621
文献購入ページに移動がん患者は,病気のいかんにかかわらず,痛みの解放を必要としている.痛みの出現頻度はがんの原発部位や病期,病態,転移などにより異なるが,がんの進行にしたがって高くなる.がんと診断された時点で痛みを経験する患者は30%といわれるが,進行がんにおいては60~70%,末期がんにおいては75~85%と報告されている 1).がんの痛みのすべてが,がん病変に起因するわけではない.がん自体による痛みのほかに,がん治療に起因する痛みや,衰弱に伴う痛み,がんとは無関係な痛みもがん患者には出現する.進行がんの患者においては,複数の痛みが出現し,1つ1つの痛みの原因が異なることが多い.痛みの原因が治療法を決める大きな要因になる.
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