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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション ここが聞きたい105例の対処と処方 VI そのほか

【接触皮膚炎】100.外陰に湿潤した接触皮膚炎を認める患者です.

著者: 前村俊満1 田中政信1

所属機関: 1東邦大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.639 - P.641

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1 接触皮膚炎とは

 接触皮膚炎は,皮膚科の専門領域であるが,産婦人科診療の場で,マイナートラブルとして遭遇する機会の多い疾患である.ときに原因不明で治療困難例や治療効果に乏しい場合には結局,皮膚科紹介となることも多い.接触皮膚炎の臨床症例を挙げ,解説する.

 接触皮膚炎は,外因刺激物(接触源)が皮膚に接触した部位と一致し限局した湿疹反応をきたす状態をいう.分類としては接触源の作用機序により2つに大別される.接触源が直接皮膚構造細胞に刺激・傷害を与える刺激性皮膚炎と,アレルギー反応によるアレルギー性接触皮膚炎とに分類される(表1).

参考文献

1) Brown TJ, Alcorn D, Fraser JR : Absorption of hyaluronan applied to the surface of intact skin. J Invest Dermatol 113 : 740-746, 1999
2) 玉置邦彦,飯塚 一 : 最新皮膚科学大系3.pp9-23,中山書店,2002
3) 福代良一 : 皮膚科診断治療大系1.pp82-95,講談社,1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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