文献詳細
連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・22
化学療法後に発生した間質性肺炎の1例
著者: 平方佐季1 七田崇1 小川昌宣1 蓮尾泰之1 上杉憲子2 岩永巌1 福井章正1 椎名隆次1 恒松良祐1 久保紀夫1
所属機関: 1国立病院機構九州医療センター産婦人科/臨床研究部 2国立病院機構九州医療センター臨床検査科/病理臨床研究部
ページ範囲:P.852 - P.855
文献概要
患者:85歳
主訴:全身倦怠感
妊娠分娩歴:1経妊・1経産
既往歴:高血圧,変形性脊椎症
家族歴:数年前に同居の姉が原因不明の呼吸障害で死亡している.
生活歴:風呂の二度炊きを行っていた.
現病歴:2005年8月頃より食欲不振,発熱,倦怠が出現した.10月,肺炎を疑われ,前医(呼吸器内科)に入院,抗生物質投与にて解熱傾向がみられたが,精査にて胸・腹水,心嚢液の貯留と腹腔内の腫瘤を指摘された.10月中旬に当科に紹介され受診した.悪性卵巣腫瘍疑いにて7日後に入院となった.
参考文献
掲載誌情報