文献詳細
連載 産婦人科MRI 何を考えるか?・1【新連載】
文献概要
前医にて8.5cm大の左卵巣腫瘤を指摘され,精査目的で紹介された26歳の女性である.T1強調像で著明な高信号を呈する腫瘤の鑑別は類皮嚢腫と内膜症性嚢胞に絞られる.両者を鑑別する目的で,通常はT1強調像の脂肪抑制画像が撮影されるが,T2強調像に脂肪抑制法が併用されることがある.
呈示した画像は,低磁場装置でも良好な脂肪抑制効果が得られるSTIR法で撮影されたT2強調像である.問題の腫瘤は皮下脂肪と同程度の低信号を呈している.この2枚の画像から診断を絞り込んでもよいであろうか.
呈示した画像は,低磁場装置でも良好な脂肪抑制効果が得られるSTIR法で撮影されたT2強調像である.問題の腫瘤は皮下脂肪と同程度の低信号を呈している.この2枚の画像から診断を絞り込んでもよいであろうか.
参考文献
1) 富樫かおり : 婦人科疾患のMRI診断.pp 169-187,医学書院,1990
2) 山岡利成,富樫かおり : 画像診断クイックリファンレンス.4.泌尿器・生殖器・後腹膜・副腎(吉田祥二,中尾宣夫,楢林 勇,編).pp66-75,金芳堂,2005
3) McRobbie DW, MooreEA, Graves MJ, et al : MRI from Picture to Proton. pp 27-45, Cambridge University Press, Cambridge, 2003
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