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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻7号

2007年07月発行

連載 産婦人科MRI 何を考えるか?・1【新連載】

卵巣腫瘤の精査

著者: 山岡利成1

所属機関: 1京都桂病院放射線科

ページ範囲:P.873 - P.875

文献概要

 前医にて8.5cm大の左卵巣腫瘤を指摘され,精査目的で紹介された26歳の女性である.T1強調像で著明な高信号を呈する腫瘤の鑑別は類皮嚢腫と内膜症性嚢胞に絞られる.両者を鑑別する目的で,通常はT1強調像の脂肪抑制画像が撮影されるが,T2強調像に脂肪抑制法が併用されることがある.

 呈示した画像は,低磁場装置でも良好な脂肪抑制効果が得られるSTIR法で撮影されたT2強調像である.問題の腫瘤は皮下脂肪と同程度の低信号を呈している.この2枚の画像から診断を絞り込んでもよいであろうか.

参考文献

1) 富樫かおり : 婦人科疾患のMRI診断.pp 169-187,医学書院,1990
2) 山岡利成,富樫かおり : 画像診断クイックリファンレンス.4.泌尿器・生殖器・後腹膜・副腎(吉田祥二,中尾宣夫,楢林 勇,編).pp66-75,金芳堂,2005
3) McRobbie DW, MooreEA, Graves MJ, et al : MRI from Picture to Proton. pp 27-45, Cambridge University Press, Cambridge, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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