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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻7号

2007年07月発行

文献概要

今月の臨床 中高年女性のトータルヘルスケア メタボリックシンドローム

2.閉経後の高コレステロール血症─MEGAスタディが教えるもの

著者: 朝倉正紀1 北風政史1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床研究開発部

ページ範囲:P.920 - P.923

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はじめに

 日本においては欧米に比較して心筋梗塞をはじめとした虚血性心疾患罹患率は低いとされている.女性の虚血性心疾患の発症率は男性と比較して少ないため,高コレステロール血症を有する女性に対して,男性に対して行われる薬物療法と同様に行うべきか否かに対しては,はっきりとしたエビデンスがなく,議論の的になっている.しかしながら,近年の生活習慣の欧米化により,虚血性心疾患の危険因子を合併する人口の増加とともに,複数の危険因子を抱える虚血性心疾患症例が増加していると考えられる.最近,閉経後の女性における高コレステロール血症に対する薬物療法による冠動脈疾患の発症率軽減効果を検討したMEGA試験のサブ解析が報告された.本試験の結果は,世界ではじめて,閉経後の女性において,スタチンが冠動脈疾患の発症を抑制することが可能であることを示唆した臨床試験となった.本試験の概要,結果について解説する.

参考文献

1) Nakamura H, Arakawa K, Itakura H, et al : Primary prevention of cardiovascular disease with pravastatin in Japan(MEGA Study): a prospective randomised controlled tria. Lancet 368 : 1155-1163, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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