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連載 産婦人科MRI 何を考えるか?・2
T1強調像で淡い高信号を呈する付属器腫瘤
著者: 山岡利成1
所属機関: 1京都桂病院放射線科
ページ範囲:P.983 - P.985
文献購入ページに移動 婦人科健診にて右付属器に腫瘤を触知したため,精査目的で紹介された60歳の女性である.腫瘤全体はT1強調像で低信号,T2強調像で高信号を呈しており,非特異的な信号パターンである.内部にはT1強調像で淡い高信号を呈する粒状影が認められる.T1強調像で高信号を呈するものの鑑別は限られており,診断を絞り込む重要な手がかりとなる.
参考文献
1)富樫かおり:婦人科疾患のMRI診断.pp188-228,医学書院,1990
2)山岡利成,吉田祥二:パターンによる分類.画像診断クイックリファンレンス4 泌尿器・生殖器・後腹膜・副腎(吉田祥二,中尾宣夫,楢林 勇編).pp1-11,金芳堂,2005
3)McRobbie DW, MooreEA, Graves MJ, et al:MRI from Picture to Proton. pp 78-105, Cambridge University Press, Cambridge, 2003
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