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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科61巻8号

2007年08月発行

今月の臨床 産科超音波診断─正診への道筋

妊娠中・後期

1.胎児異常スクリーニングの手順

著者: 左合治彦1

所属機関: 1国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科

ページ範囲:P.1016 - P.1023

文献概要

はじめに

 先天奇形は新生児の約2~3%みられるといわれており,決して稀ではない.近年の超音波診断技術の進歩により,その約半数が出生前に診断されるようになってきた1).胎児超音波検査はいまや日常産科臨床において必要不可欠な検査であり,その手順についてある程度習熟していることが臨床を行ううえで重要である.しかし一般産婦人科医の多くは,胎児超音波検査をどのような手順で行い,どのように観察し,どの程度までみたらいいかいまだ判然としないのが実情だと思われる.本稿では,妊娠中・後期の超音波検査による胎児異常スクリーニングの手順について,わかりやすく解説した.

参考文献

1)和田誠司,左合治彦,他:妊娠中期胎児超音波スクリーニング検査による胎児異常検出率.日本周産期・新生児学会雑誌40:24-27,2004
2)左合治彦,湊川靖之,林  聡,他:胎児超音波スクリーニング検査の実際.産婦人科治療89:523-530,2004
3)左合治彦:周産期医療での超音波診断.新医療33:81-84,2006
4)左合治彦:胎児超音波スクリーニング検査の実際.卒後研修プログラム5.日産婦誌56:N638-644,2004
5)日本超音波医学会:超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値2003年.J Med Ultrasonocs 30:J415-J440, 2003
6)Nyberg DA(ed):Diagnostic Imaging of Fetal Abnormalities. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2003
7)川滝元良:胎児心エコー診断へのアプローチ.メジカルビュー社,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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