文献詳細
連載 Estrogen Series・76
更年期後の骨折増加と姿勢平衡感覚機能の低下,およびエストロゲン療法による平衡感覚の回復について
著者: 矢沢珪二郎1
所属機関: 1ハワイ大学
ページ範囲:P.1189 - P.1191
文献概要
骨質量(bone mass)の低下が,特に65歳以上の女性において,骨折の原因の1つであることは疑問の余地がない.女性の骨折率は50歳を過ぎると,7~8年ごとに倍増する.女性の骨質量は,男性に比較してもともと低く,さらに骨喪失は男性よりも大きいので,大腿骨頸部の骨折は男性の場合の2倍に達する.それに加えて,女性は男性よりも長生きするので,大腿骨骨折の発生数は女性が全体の2/3を占める.
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