icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科62巻12号

2008年12月発行

文献概要

今月の臨床 胎児機能不全

胎児機能不全の新しい考え方

著者: 岡村州博1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科周産期医学分野

ページ範囲:P.1516 - P.1517

文献購入ページに移動
胎児機能不全の用語と定義について

 平成18年4月の,第58回日本産科婦人科学会の総会において,周産期委員会(委員長 : 岡村州博)からの提案事項,胎児機能不全の定義と使用に関して,以下の通り承認・決定された.

 ・日本産科婦人科学会は「胎児仮死」あるいは「胎児ジストレス」の用語を使用しない.替わって「胎児機能不全」を欧米におけるnonreassuring fetal statusに相当する邦語として使用する.

 ・「胎児機能不全とは,妊娠中あるいは分娩中に胎児の状態を評価する臨床検査において“正常ではない所見”が存在し,胎児の健康に問題がある,あるいは将来問題が生じるかもしれないと判断された場合をいう」と定義された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?