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今月の臨床 胎児機能不全 【妊娠中の検査と診断】
1.ノンストレステスト
著者: 渡辺博1 多田和美1 稲葉憲之1
所属機関: 1獨協医科大学総合周産期母子医療センター,産婦人科
ページ範囲:P.1543 - P.1547
文献購入ページに移動ノンストレステスト(nonstress test : NST)は1975年,Leeら1)が子宮収縮という胎児に対するstressをかけずに胎児心拍を記録し,胎動に伴う一過性頻脈の有無により,胎児の状態を知ることができると報告したことから始まる.NSTは胎児のwell─beingを評価する目的のために,産科臨床では普遍的に用いられている検査である.2008年4月よりNSTの保険適用が拡大され,入院・外来妊婦のNSTを健康保険を用いて実施することが容易になった.
本稿では,NSTの検査法とその判定,NSTの保険適用の拡大,NST実施中にみられた高度の異常心拍パターンについて述べる.
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