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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科62巻12号

2008年12月発行

文献概要

連載 BSTETRIC NEWS

分娩前副腎皮質ホルモンはデキサメサゾンを

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.1584 - P.1585

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 切迫早産の治療の目標は新生児罹患を最小限にすることである.理想は分娩時の妊娠週数をできる限り延長することである.しかし,早発陣痛を長期間抑制する薬剤はないのが現状である.したがって,新生児罹患を減少させるための分娩前副腎皮質ホルモン使用が重要な戦略となる.その際に使用される副腎皮質ホルモンはデキサメサゾンかベータメサゾンが使用される.

 最近,Elimianら(ニューヨーク)が,これらの薬剤の効果を比較した研究(二重盲検無作為化偽薬対照試験)結果を発表した.研究対象は,2002年から2004年に妊娠24週から妊娠33週6日までの切迫早産(早発陣痛,満期前破水)および母児の適応で遂娩が必要な妊婦299名とした.

参考文献

1) Elimian A, et al. Obstet Gynecol 110 : 26, 2007
2) ACOG Clinical Review 13 : 2, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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