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今月の臨床 新生児の蘇生と管理 新生児室での管理
1.保育環境の整備
著者: 谷口博子1 堺武男1
所属機関: 1宮城県立こども病院新生児科
ページ範囲:P.147 - P.150
文献購入ページに移動はじめに
新生時期は,子宮内生活から子宮外生活へという重大な環境の変化に順応していかなければならない重要な時期である.出生直後,新生児は出生前(子宮内)環境の影響を強く残しており,いかにスムーズに新しい外的環境への適応や生理機能の急激な変換を行わせるかが,新生時期保育環境のポイントである.また,初めて母子が対面する瞬間でもあり,将来の親子関係の確立に重要な時期でもある.
ここでは,新生児の発達にとってよりよい影響を与える環境について述べることとする.
新生時期は,子宮内生活から子宮外生活へという重大な環境の変化に順応していかなければならない重要な時期である.出生直後,新生児は出生前(子宮内)環境の影響を強く残しており,いかにスムーズに新しい外的環境への適応や生理機能の急激な変換を行わせるかが,新生時期保育環境のポイントである.また,初めて母子が対面する瞬間でもあり,将来の親子関係の確立に重要な時期でもある.
ここでは,新生児の発達にとってよりよい影響を与える環境について述べることとする.
参考文献
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