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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科62巻2号

2008年02月発行

今月の臨床 新生児の蘇生と管理

新生児室での管理

3.注意すべき徴候 5)心雑音

著者: 伊東真隆1 早川昌弘2

所属機関: 1名古屋大学大学院医学研究科小児科学 2名古屋大学医学部附属病院周産母子センター

ページ範囲:P.168 - P.171

文献概要

はじめに

 心臓超音波検査の普及により先天性心疾患の診断は飛躍的に正確になり,以前のように心臓カテーテル検査をするまで診断が確定しない症例はきわめて少なくなった.心臓超音波検査が先天性心疾患の診断に有用である今日であっても,スクリーニングとしての聴診は重要な検査の1つである.心雑音が聴取されたとしても必ずしも先天性心疾患が存在するわけではなく,生理的な心雑音の場合も少なくはない.しかしながら,新生児期にはductal shockなど致死的な経過をとる先天性心疾患があるため,注意深い観察と適切な判断が必要である.

 本稿では,新生児の心雑音の概略と一般産婦人科で正常新生児に心雑音を聴取した際の対処法について述べる.

参考文献

1) 豊島勝昭:心雑音.周産期医学37:121-123,2007
2) 新生児医療連絡会:心雑音.NICUマニュアル.第3版.pp123-126,2001
3) 後藤彰子:心雑音:周産期医学27:396-397,1997
4) 飯田浩一,近藤 乾,総崎直樹:心雑音.周産期医学32:321-324,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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