文献詳細
連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・30
2回目の妊娠中に発症した先天性胆管拡張症症例
著者: 奥正孝1 宇山圭子1 前原将男1 梶原宏貴1 明石貴子1 斎藤仁美1 丸茂詠子1 小川恵1
所属機関: 1東大阪市立総合病院産婦人科
ページ範囲:P.203 - P.206
文献概要
患者:26歳,1経妊・1経産.助産院にて2,690gの女児を分娩した.妊娠経過中に異常は認められなかったとのことである.
既往歴:腹痛で近医を受診した際に胆石症と診断されたことがある.
現病歴:前回とは別の助産院で分娩予定.妊娠初期検査目的で妊娠11週に当科を初診した.妊娠経過ならびに血液検査で異常所見を認めなかった.妊娠14週4日に,胃痛・背部痛を主訴に当院総合内科を受診した.血液検査において,AST 203U/l,ALT 156U/l,ALP 458U/l,LDH 252U/lと肝機能異常が認められ,以前指摘された胆石のときと症状が類似しているとのことで,消化器内科に紹介された.
参考文献
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