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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科62巻3号

2008年03月発行

性教育 医療界と教育界のスクラムを! 第30回日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会 シンポジウムより抜粋

泌尿器科の立場から

著者: 武島仁1

所属機関: 1龍ケ崎済生会病院泌尿器科

ページ範囲:P.320 - P.321

文献概要

はじめに

 泌尿器科に受診する性感染症罹患者はほとんどが男性であり,彼らは「性病に罹ったのではないか」という心配はするが,パートナーが妊娠してはいないかという不安を訴えることはない.また,STDに罹患していたとしてもHIV感染を除けば抗生剤投与で解決されるものがほとんどであり,病気に対する深刻さがあまりないといってよい.したがって,産婦人医が日常の診療で経験するような,“望まない妊娠”“AIDS”といった患者の人生を左右するであろう問題に直面することはあまりない.

 しかし,数少ないなかにも10歳代の患者を診察する機会はあり,彼らは性感染症はコンドームを使用することで予防できる,あるいはコンドームを使わないと相手が妊娠するかもしれないという知識は持っているのに,性行為をする場合には必ずしもコンドームを使うというわけではないようである.

参考文献

1)熊本悦明,他:日本における性感染症(STD)サーベイランス-2002年度調査報告.日性感染症会誌15:17-45,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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