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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科62巻3号

2008年03月発行

文献概要

症例

腹腔鏡下手術後7日目に発見されたport site herniaの1例

著者: 徳山治1 中村哲生1 大谷博2 有本裕一2 中岡幸治3 浜崎新1 英久仁子1 中村博昭1

所属機関: 1大阪市立住吉市民病院産婦人科 2大阪市立住吉市民病院外科 3市立柏原病院産婦人科

ページ範囲:P.341 - P.343

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 近年,腹腔鏡周辺機器の改良および腹腔鏡下手術の進歩により,腹腔鏡下手術が行われる機会が増加している.特に婦人科領域では,腹腔鏡下手術は従来の開腹術に比べ手術侵襲が小さく,社会への早期復帰や美容面でも優れており,良性卵巣腫瘍に対しては多くの施設で腹腔鏡下手術が施行されている.しかしながら,術者の技術向上および器械の改良に伴い手術合併症は減少傾向にあるにもかかわらず,思いもしない合併症が発生することがある.

 今回われわれは,腹腔鏡下手術後に順調に経過したにもかかわらず,術後7日目にport site herniaを発生した症例を経験したので報告する.

参考文献

1)Morrion CP, Wemyss-Holden SA, Iswariah H, et al:Lateral laparoscopic port sites should all be closed:the incisional “spigelian” hernia. Surg Endosc 16:1364, 2002
2)Kadar N, Reich H, Liu CY, et al:Incisional hernia after major laparoscopic gynecologic procedures. Am J Obstet Gynecol 168:1493-1495, 1993
3)Cottam DR, Gorecki PJ, Curvelo M, et al:Preperioneal herniation into a laparoscopic port site without a fascial defect. Obes Surg 12:121-123, 2002
4)菅野雅彦,橋本貴史,五藤倫敏,他:腹腔鏡下大腸切除後ドレーン挿入部ポート孔に発生したRichters herniaの1例.Gastroenterological Endoscopy 46:42, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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