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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科62巻4号

2008年04月発行

今月の臨床 産婦人科臨床の難題を解く─私はこうしている

II 不妊治療 【一般不妊治療】

9.原因不明不妊への対処は?

著者: 辰巳賢一1

所属機関: 1梅ヶ丘産婦人科

ページ範囲:P.488 - P.491

文献概要

1 はじめに

 原因不明不妊とは,通常行われる不妊検査を行った結果,不妊原因となりうる異常を認めない不妊のことをいい,その頻度は10~15%とされている1).通常の不妊検査には,排卵の有無,精液検査,hysterosalpingography(HSG),超音波検査,postcoital test(PCT)などが含まれる.腹腔鏡検査を行うと何らかの異常がみつかることが多いため,原因不明不妊は10%未満となる.

参考文献

1) Crosignani PG, Collins J, Cook ID, et al : Unexplained infertility. Hum Reprod 8 : 977─980, 1993
2) ESHRE Capri Workshop : Guidelines to the prevalence, diagnosis, treatment and management of infertility. Hum Reprod 11 : 1775─1807, 1996
3) Hovav Y, Hornstein E, Almagor M, et al : Diagnostic laparoscopy in primary and secondary infertility. J Assist Reprod Genet 15 : 535─537, 1998
4) 田原隆三 : 原因不明不妊.生殖医療ガイドライン2007(日本生殖医学会編).pp104─106,金原出版,2007
5) Speroff L, Glass RH, Dase NG : Infertility in Clinical Gynecologic Endocrinology and Infertility. 6th ed. pp1035─1042, Lippincott Williams&Wilkins, Philadelphia, 1999
6) 柴原浩章 : 多胎妊娠の発生を最小限にするコツ.生殖医療のコツと落とし穴(吉村泰典編).pp106─107,中山書店,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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