icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科62巻5号

2008年05月発行

連載 もうひとつのインドネシア セックスワーカーを通してみたリプロダクティブヘルス・9

性感染症診療所における妊娠の取り扱い

著者: 東梅久子1

所属機関: 1虎の門病院産婦人科

ページ範囲:P.764 - P.765

文献概要

最終月経の記憶

 貧困層のセックス・ワーカーが妊娠に気づいて診療所を受診するのは,それほど遅くない.妊娠に気づかず,中期になってから受診する女性が多いものと思い込んでいた偏見を恥じた.

 妊娠検査薬は日本と同じように薬局などで簡単に手に入る.1箱が約30,000ルピア(約3ドル)前後.人工妊娠中絶の費用が約700,000~800,000ルピア(約70~80ドル)であることを考えると,妊娠検査薬は日本に比べて割高ではあるものの,決して手が届かない額ではない.それでも多くの女性は事前に調べることなく,無月経を主訴に妊娠初期に性感染症診療所を受診する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら