文献詳細
文献概要
今月の臨床 妊婦の感染症 妊婦の感染─胎児への影響と対策
6. 麻疹
著者: 齊藤寿一郎1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院産婦人科
ページ範囲:P.850 - P.853
文献購入ページに移動はじめに
最近,麻疹は10歳台,20歳台を中心とした流行を毎年のように繰り返しており,妊孕性のある年齢での発症は周産期へ影響を及ぼすことが懸念されている.本稿では麻疹流行の動向,麻疹罹患の周産期に及ぼす影響と対応,現在行われている予防管理対策について述べる.
最近,麻疹は10歳台,20歳台を中心とした流行を毎年のように繰り返しており,妊孕性のある年齢での発症は周産期へ影響を及ぼすことが懸念されている.本稿では麻疹流行の動向,麻疹罹患の周産期に及ぼす影響と対応,現在行われている予防管理対策について述べる.
参考文献
1) Eberhart─Philips JE, Frederick PD, Baron RC, et al : Measles in pregnancy : a descriptive study of 58 cases. Obstet Gynecol 82 : 797─801, 1993
2) 五島敏郎,加藤達夫 : 生ウイルスワクチン接種後の免疫持続.小児科39 : 819─825,1988
3) 泉 隆一,岡 秀明,安次嶺馨 : 麻疹.周産期医学24 : 16─18,1994
4) 川名 尚 : 母児感染(STDを含む).佐藤和雄,藤本征一郎(編) : 臨床エビデンス産科学.メジカルビュー社,東京,pp409─413,1999
5) 高村まゆみ,伊東三吾,井村総一 : 新生児麻疹の1例.日本未熟児新生児学会雑誌10 : 83─87,1998
6) 庄田亜紀子,岡崎隆行,高山直秀,他 : 妊婦における麻疹抗体保有状況.Progress in Medicine 26 : 3297─3300,2006
7) 川越秀洋,天ヶ瀬紀昭,畑瀬哲郎 : 妊娠・産褥期における麻疹感染の取り扱いと問題点.産婦の実際48 : 115─120,1999
8) Jespersen CS, Lttauer J, Saqild U : Measles as a cause of fetal defects. A retrospective study of tem measles epidemics in Greenland. Acta Paediatr Scand 66 : 367─372, 1977
9) Gershon AA : Chickenpox, measles, and mumps. Infectious Diseases of the Fetus and Newborn Infant(Remington JS, Klein JO eds).5th ed, pp708─718, WB Saunders, Philadelphia, 2000
10) 小濱守安,源川隆一,真喜屋智子,他 : 周産期麻疹の臨床的検討.日本未熟児新生児学会雑誌18 : 67─71,2006
11) 佐藤賢一郎,水沼英充 : 妊娠時麻疹について─自験例,当院での妊婦麻疹抗体保有状況および本邦文献統計.臨産婦52 : 883─887,1998
12) 野坂啓介,佐賀正彦,徳山真弓 : 妊婦の麻疹感染.周産期医学29 : 155─160,1999
13) 神谷 齊 : 妊婦の日常生活習慣の指導のポイント 予防接種.Medical Practice 20 : 1595─1597,2003
掲載誌情報