文献詳細
連載 Estrogen Series・88
文献概要
更年期後にエストロゲン・黄体ホルモン療法を行っている更年期後女性における乳癌発生リスク
更年期後のホルモン使用(HT)と乳癌発生の関連を調べた疫学的調査51例の分析をみると,乳癌発生の増加を示している.そのリスクはホルモン使用5年以上の場合に認められ,エストロゲン単剤の場合も,エストロゲン+プロゲステロン(E+P)の組み合わせの場合にもみられる1).
この所見は最近のレビューでも確認された2, 3).WHI調査ではE+P使用者に乳癌との関連がみられたが,E単剤の場合にはリスク増加は認められなかった.その結果,米国においてHT使用は減少したが,それと同時に乳癌発生率も減少した4).
更年期後のホルモン使用(HT)と乳癌発生の関連を調べた疫学的調査51例の分析をみると,乳癌発生の増加を示している.そのリスクはホルモン使用5年以上の場合に認められ,エストロゲン単剤の場合も,エストロゲン+プロゲステロン(E+P)の組み合わせの場合にもみられる1).
この所見は最近のレビューでも確認された2, 3).WHI調査ではE+P使用者に乳癌との関連がみられたが,E単剤の場合にはリスク増加は認められなかった.その結果,米国においてHT使用は減少したが,それと同時に乳癌発生率も減少した4).
参考文献
1) Breast cancer and hormone replacement therapy. Lancet 350 : 1047─1059, 1997
2) Colloins JA, et al : Breast cancer risk with postmenopausal hormone treatment. HUmRepr Update 111 : 545─560, 2005
3) Shah NR, et al : Postmenopausal hormone therapy and breast cancer. Menopause 12 : 668─678, 2005
4) Ravdin PM, et al : Decrease in breast cancer incidence in 2003 in the United States. N Engl J Med 356 : 1670─1674, 2007
掲載誌情報