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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻2号

2009年02月発行

今月の臨床 性感染症up to date

思春期と性感染症

著者: 赤枝恒雄1

所属機関: 1赤枝六本木診療所

ページ範囲:P.121 - P.125

文献概要

はじめに

 ここでは思春期の性感染症(sexually transmittied infections : 以下,STIという)ではなく,思春期とSTIの関係を“すこやか21”の方針も含め検討してみた.

 思春期の定義は前期(10~14歳),後期(15~19歳)とされているから,およそ思春期=10代と置き換えて話を進めていく.筆者は産婦人科医であるので,女子を中心とした話になっていることをお許し願いたい.

 STIの現状は性行動の現状でもあるので,10代の子どもたちの性行動の現状,そして知識のない子どもたちに影響を与えている社会,とりわけ強烈な影響を与えている風俗と呼ばれるセックス産業や低年齢化を誘導しているメディアを中心とした大人社会の現状についても分析していく.

 STIの数字の変化はここではできるだけ省略し,ほかの文献1)に譲るとして,思春期とSTIの関係を分析することに努めた.

参考文献

1) 赤枝恒雄 : 若年者の性感染症.産婦人科の世界57 : 12,15─26,2007
2) 赤枝恒雄 : 性感染症(女子).小児内科39 : 1388─1390,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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