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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻2号

2009年02月発行

今月の臨床 性感染症up to date

【性感染症への対応と治療】

8.トリコモナス

著者: 三鴨廣繁12 山岸由佳12

所属機関: 1愛知医科大学大学院医学研究科感染制御学 2愛知医科大学病院感染制御部

ページ範囲:P.174 - P.175

文献概要

はじめに

 腟トリコモナス症は,Trichomonas vaginalis原虫による感染症であり(図1),日本では減少傾向にあるが,地域による感染率に差がある1).日本においては,腟トリコモナス症の感染者の年齢層が幅広く,中高年者においてもしばしば認められる.また,腟トリコモナス症は,性交経験のない女性や幼児においても散見されるため,下着・タオル・便器・浴槽・診察台などを介した感染経路が存在すると考えられている2)

参考文献

1) Johnston VJ, Mabey DC : Global epidemiology and control of Trichomonas vaginalis. Curr Opin Infect Dis 21 : 56─64, 2008
2) 三鴨廣繁,玉舎輝彦 : トリコモナス腟炎.治療82(Suppl) : 512─514, 2000
3) 松田静治 : 腟トリコモナス症.臨床と研究80 : 855─858,2003
4) 日本性感染症学会 : 腟トリコモナス症(性感染症 診断・治療 ガイドライン2008).日性感染症会誌19(Suppl) : 74─76, 2008
5) Centers for Disease Control and Prevention(CDC) : Trichomoniasis. Sexually transmitted diseases treatment guidelines 2002. MMWR Recomm Rep 51(RR─6): 1─78, 2002
6) Swygard H, Sena AC, Hobbs MM, et al : Trichomoniasis : clinical manifestations, diagnosis and management. Sex Transm Infect 80 : 91─95, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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