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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻4号

2009年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス

I 不妊の検査・診断 A排卵因子 【各種ホルモン測定・負荷試験】

1.GnRH負荷試験の判定方法について教えてください.絶対値での基準はあるのでしょうか.

著者: 堀川道晴1

所属機関: 1旭川医科大学産婦人科

ページ範囲:P.321 - P.323

文献概要

[1]はじめに

 排卵障害による無月経は,視床下部,下垂体,性腺のいずれかの障害によって起こる月経障害である.障害部位を診断する方法としては,下垂体および性腺より産生されるホルモン(LH,FSH,PRL,E2など)の基礎値の測定,プロゲステロンを投与して子宮出血の有無により第1度無月経を診断するゲスターゲンテスト,第2度無月経もしくは子宮性無月経を判定するためのエストロゲン・ゲスターゲンテスト,そしてGnRH(gonadotropin releasing hormone)負荷試験が用いられる(図1).GnRH負荷試験とは,視床下部ホルモンのGnRH(LH─RH)を投与することにより,視床下部,下垂体,性腺の異常の部位と程度を下垂体から分泌されるLHとFSHを経時的に測定することにより,評価する方法である.

参考文献

1) 苛原 稔,松崎利也,岩佐 武 : ゴナドトロピン.産と婦71 : 102─105,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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