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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科63巻4号

2009年04月発行

文献概要

今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス I 不妊の検査・診断 A排卵因子 【頸管粘液検査】

14.頸管粘液検査の時期,判定法,臨床的意義について教えてください.

著者: 高橋俊文1 網田光善1 倉智博久1

所属機関: 1山形大学医学部生体発達防御学講座女性医学分野

ページ範囲:P.364 - P.365

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[1]はじめに

 頸管粘液は,エストロゲンの作用により頸管腺から分泌が促進される.そのため,頸管粘液は排卵期に増加するとともにその性状が変化し,精子の子宮内腔への進入を促進する.一方,プロゲステロンの作用によって分泌が抑制される.頸管粘液検査は,エストロゲンの作用を反映し,卵胞計測が困難な症例でも,排卵日の予測が可能である利点を有している.また,頸管粘液検査は,頸管因子による不妊症の診断には,今日でも重要な検査である1)

参考文献

1) 小林俊文,久慈直昭,小澤伸晃:不妊・不育症の診断 スクリーニング検査.新女性医学大系15.pp49─69,中山書店,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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