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今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス I 不妊の検査・診断 A排卵因子 【頸管粘液検査】
14.頸管粘液検査の時期,判定法,臨床的意義について教えてください.
著者: 高橋俊文1 網田光善1 倉智博久1
所属機関: 1山形大学医学部生体発達防御学講座女性医学分野
ページ範囲:P.364 - P.365
文献購入ページに移動頸管粘液は,エストロゲンの作用により頸管腺から分泌が促進される.そのため,頸管粘液は排卵期に増加するとともにその性状が変化し,精子の子宮内腔への進入を促進する.一方,プロゲステロンの作用によって分泌が抑制される.頸管粘液検査は,エストロゲンの作用を反映し,卵胞計測が困難な症例でも,排卵日の予測が可能である利点を有している.また,頸管粘液検査は,頸管因子による不妊症の診断には,今日でも重要な検査である1).
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